ビリーフ

Glasson & Lalik (1993) Method 3

3月の2回の内省セッションの間に、教師は彼らの調査授業以外のビデオを見せ、彼らの分析を説明し、グループディスカッションを引き出していた。このグループディスカッションの副産物として、われわれは教師が学習サイクルの調査フェーズを試すときに使うか…

Glasson & Lalik (1993) Method 2

12月の2回目の内省セッションの間に、教師はLawson and Renner (1975, pp. 339-340)によってSCIS学習サイクルを紹介された。この記述はこの論文以前のに議論された指導の3つのフレーズを説明している。この記述を読んだ後、教師は彼ら個人のビリーフと記述の…

Glasson & Lalik (1993) Method 1

協力した教師は学校関係者によって推薦された。候補者は彼らの教育ビリーフの口頭および記述の表現をもとに面接され、選抜された。10目の教師のグループから、われわれは言語志向学習環境と経験的科学学習の評価を表現した6名の教師の協力を依頼した。 協力…

Glasson & Lalik (1993) 9

言語と行動と活動の相互使用において教師が生徒を参加させるのにSCISやより学習サイクルの新しい解釈を使うかどうかを知るためにわれわれは実践の中でそれを観察することとした。これを達成するために6名の科学教師とともに解釈的研究を行った。われわれは3…

Glasson & Lalik (1993) 8

活動的で思慮深い言語は学習者が彼らの経験の意味を交渉する乗り物であるから、言語使用を奨励する形式の中で授業を提供することは重要である。科学の授業のためのSCIS学習サイクルモデル(科学カリキュラム進歩学習, 1974)は積極的な言語使用と問題解決のた…

Glasson & Lalik (1993) 7

Vygotskyは論理的記憶、自発的な注意、そして概念形成のような高度の心理的要素の発達を内化の過程として記述している。これらの要素は幼年期に世界の物体に向けた行動として始まる。それらは人が個人間の意味を獲得するための人と人との間の実際の関係によ…

Glasson & Lalik (1993) 6

Vygotsky(1978)によると、発話は学習において本質的な役割を果たす。Vygotskyが言うには、 目標到達において子どもの発話は行動の役割と同様に重要である。子どもは彼らが何をしているかについて話すだけではない。発話と行動は1つのそして同じ複雑な心理要…

Glasson & Lalik (1993) 5

教えることは学習者の個人的な知識とともに始まる。学生の科学の理解が発達において、生徒を補助するために、教師は学生に彼らの現在の知識の表現を想起させる方法で言語を使用する機会を供給すべきである。他の人間活動から切り離すよりもむしろ、言語使用…

Glasson & Lalik (1993) 4

Glasersfeld(1998)は教師が概念を伝えるために知識伝達型の方法を用いる教室言語の従来型の使用に対する確信が不足しているけれども、「言語は学生の創造を指導するプロセスにおいて道具として使われることができる」(p. 9)と主張している。同様に社会構成主…

Glasson & Lalik (1993)3

科学教育の研究者は構成主義的学習理論に関心を持っているが、それらの理論の解釈方法が実質的に異なっている。たとえば、Lawson, Abraham, and Renner (1989)は学生の科学的知識の発達において仮説演繹的な考えの役割を強調している。別の研究者は科学学習…

Glasson &Lalik (1999) 2

学習理論は新しく興ったポスト実証主義哲学を反映している。研究は科学学習は構成的な過程であり、知識構成は双方の学習者側(Inhelder & Piaget, 1958; Piaget, 1964)と教師側(Duckworth, 1986)のどちらの側にも積極的な参加を必要としていることを示してい…

Glasson & Lalik (1993) 1

科学における教育的な判断は知識の本質の理解と生徒の学び方に根差している。2つの主な視点は科学的知識の発達を説明するために使われてきている。すなわち、実証主義とポスト実証主義である(Garrison 1986)。実証主義者は数値データ単独の観察と意図的に現…

Glasson & Lalik (1993) Abstract

この研究の目的はScience Curriculum Improvement Study (SCIS)あるいは最近の学習サイクルの解釈が社会構造主義的学習において教師が生徒を参加させるのに使われるかどうかを知ることである。この目的を達成するために、学習サイクルの枠組みの範囲内で大学…

Basturken, Loewen & Ellis (2004) Introduction

本稿で報告する研究は、Borg (2003)が要求している教師の認知に関連する言語指導の特別な側面に取り組む調査を取り上げている。考慮されるであろう指導の特別な側面とはフォーカス・オン・フォームである。実験された認知の側面とは、教師ビリーフである。わ…

呉(2001)「韓国における日本語教師のビリーフの特徴」―日本人教師と韓国人教師のビリーフの比較を通して―

①どのような問題を扱っているか? 韓国の大学で教えているNTと韓国人日本語教師(KT)の特徴を把握する ②どんな方法でアプローチしたのか? 調査対象者はNT25名、KT27名である。BALLIをもとにした質問紙調査を実施した。質問項目には、①言語能力の適正、②言…

岡崎(2001)母語話者教師と非母語話者教師のBELIEFS比較―日本と中国の日本語教師の場合―

①どんな問題を扱っているか? 日本国内の日本語を母語とする日本語教師(以下、NJT)、中国で日本語を教える中国人日本語教師(以下、CT)、中国で日本語を学んでいる中国人大学生(以下、CS)に日本語教育を含む外国語教育一般に関して意識調査を実施し、そ…

要(2005)「社会的位置付けをもった日本語教師のビリーフ・システム」―構造方程式モデリング(SEM)によるモデル化とその考察―

①どんな問題を扱っているか? ビリーフシステムの解明とモデルの提示 学習者を自律的にするためには教師自身もビリーフの変容しなければならないと述べている。その変容に効果的に介入するには、ビリーフシステムの解明が必要だとし、日本国内の日本語教師の…

岡崎(1996)「教授法の授業が受講生の持つ言語学習についての確信に及ぼす効果」

①どんな問題を扱っているか? 日本語教師養成科目の受講生を対象として、受講生は言語学習についてどのような確信を持っているのか、それらの確信は外からの目的意識的な介入によって一定の方向に変容させられうるものなのかを明らかにする。 ②どんな方法で…

久保田・阿部・横山(2008)「ベトナム人日本語教師の日本語運用力の特徴―初期学習経験・ビリーフとの関係から―」」

①どんな問題を扱っているか? 国際交流基金日本語教育センターでの海外日本語教師研修に参加したベトナム人日本語教師について、次の4つの課題について調査した。 a. ベトナム人日本語教師の日本語運用力の特徴は何か? b. ベトナム人日本語教師のビリーフの…

Barcelos (2006) 3.3.1 Definition of Beliefs

上記で示唆したように、このアプローチに属するいくつかの研究はビリーフを文脈的で、動的で社会的であると特徴づけている。文脈は静的な概念、社会的相互行為の受け手と見なされていない。しかし「後続の相互行為のための新しい活動領域を創造する間に、そ…

Barcelos (2006) 3.3 The Contextual Approach

最近になって、いくつかの研究が異なるパースペクティブからビリーフ研究を始めている。この異質のグループは様々な理論的枠組によってビリーフを定義し、様々なタイプのデータを収集し、そして異なるデータ分析を用いた研究を含んでいる。しかしながら、彼…

Barcelos (2006) 3.2.4 Advantages and Limitations

このアプローチの利点の第一は、インタビューの使用が学習者に自分の経験を詳しく述べたり、内省したりする機会を与えることである。Block (1997)によると、インタビューは学生が自分の言葉で学習過程を定義し、評価することを可能にする。第二に、自律学習…

Barcelos (2006) 3.2.3 Beliefs and Actions

メタ認知アプローチの範囲において、ビリーフと自律的行動との連携は規範的アプローチの範囲内よりかなり強い。Wenden(1986)によると、ビリーフは「英語学習において、学習者が学習者自身を助けるために意識的、あるいは無意識的に論理的な決定の一種として…

Barcelos (2006) 3.2.2 Methodology

このアプローチの範囲内で集められたデータは、半構造化インタビューと自己報告を通して集められた口頭説明である。内容分析はこのデータの分析に用いられる。いくつかの研究は質問紙を用いているかもしれないが、BALLIを使ったものはない。調査者はメタ認知…

Barcelos (2006) 3.2.1Definition of Beliefs

このアプローチに含まれる研究は、ビリーフをメタ認知知識として定義している。それゆえ、このアプローチの名前となっている。ほとんどの研究は、主にWenden (1987, 1988, 1998, 2001)によって主張されたメタ認知識上の枠組みを使っている。このアプローチの…

Barcelos (2006) 3.1.4 Advantages and Limitations

質問紙はSLAに関するビリーフ研究において最も一般的に使われてきた道具である。質問紙はいくつかの利点を提供する。質問紙は観察よりも脅迫的でなく、もし研究者のリソースと時間が限られている場合は便利であり、「一覧にするのが容易であり、特に多数の回…

岡崎(2001)

岡崎(2001) ・ 日本人日本語教師、中国人日本語教師および中国で日本語を学ぶ中国人学習者のビリーフを比較(質問紙調査) 自らが学習者となった場合、日本人教師には「教養としての外国語学習」を目指す傾向が強く、中国人教師には「実用としての外国語学習…

【修論】VT01基本練習まとめ

基本練習の目的は文型・言語形式を記憶すること。<勉強した文型の暗記の方法>グループ その結果、生徒が発話に自信を持ち、発表するようになる。<勉強した文型の暗記の方法>グループ 基本練習は誰でもできるレベルの練習である。<コミュニケーション>…

【修論】VT01各グループのまとめ

◆<生徒たちが主動的に考える> コミュニケーション時の推測力と学習意欲向上のための達成感および成長感を重視したグループである。VT01はこれらを身につけるには、生徒が中心となる活動が重要であると考えている。 ◆<コミュニケーション> 日本語でのコミ…

【修論】教授法に関する先行研究のまとめについてのアイデア

各協力者がどのようなインストラクションの理論に基づいているか、その理論の枠組みを用いてまとめたい。 先行研究にそれぞれの協力者がもとにしているインストラクションの理論を取り上げてまとめる。